自分のサディズムと相性がいいテレクラM奴隷のメス豚女との回線が繋がるということはほとんど奇跡にも近い出来事だと考えたほうがいい。
SMテレクラを使っていれば必ず至高のSMテレフォンセックスができるというわけではない。
至高のSMテレフォンセックスのためには、サディストである私からの嗜虐を全面的に受け入れてくれるテレクラM奴隷のメス豚の存在が不可欠だ。
私がSMテレクラでサディストとして君臨できるのは、私がサディストであるからではない。私は私一人ではサディストでいることはできないからだ。
当たり前に聞こえるだろうか？だが、この当たり前のことを忘れてしまっているSMテレフォンセックスプレイヤーはサドにもマゾにも多い。
テレクラM奴隷のメス豚の存在こそが、テレクラSMで法として振る舞うサディストとしての自分を成立させる。
テレクラM奴隷のメス豚との回線が繋がらなければ、私は自分のことをサディストであると証明することができない。
サディストとしてSMテレフォンセックスをプレイし、満足のいくプレイができたとき、私はそれを自分というサディストの一つの達成として考えてしまう傾向がある。
だが、そのようなプレイができたのは、私のサディストとしての能力が高いからではない。
私が満足のいくSMテレフォンセックスをプレイできたとき、それは、じつはテレクラM奴隷のメス豚どもの手柄なのだ。
私の嗜虐精神をくすぐり、エレガントで血も涙もない暴力の数々を全存在を賭けて受け止めてくれるテレクラM奴隷のメス豚たちがSMテレフォンセックスプレイヤーとしてすごいのであって、私のサディズムは、所詮、彼女たちのM性によって引き出されたものに過ぎない。
実際、中途半端な、M奴隷のメス豚然としているがMでも奴隷でも豚でもなく、メスと呼ぶことさえはばかられる「ただの女」を相手にしているようなSMテレフォンセックスにおいては、私のサディズムは矮小化され、その力を失い、しょぼくれた暴力をふるう気力さえなくなってしまう。
そういったSMテレフォンセックスをプレイすると、私は自分の「身の丈」を知るようなのである。
自分はどんな相手に対しても傲岸不遜にサディズムを行使できる、魅力と才能に溢れたサディストだと自分のことを考えていたが、それはどうやら大きな勘違いだったようだ！ということに気付かされる。
私は、優れたテレクラM奴隷のメス豚の影響で、彼女たちに引き上げられる形でサディストとしてはじめて生きはじめることができるのだ。
優れたテレクラM奴隷のメス豚の存在なしにはおそらく気づくことができなかった自分のサディズムに気付かされるということもある。
自分のなかにはこんなSMテレフォンセックスのアイデアがあったのか！このような驚きを自分に与えてくれるテレクラM奴隷のメス豚との出会いは、まさに、SMテレクラを使う私にとってハイライトと呼ぶべき瞬間である。
このテレクラM奴隷のメス豚は、いったいサディストに何を要求しているんだ？と驚かされるようなわけのわからない瞬間こそ、サディストとしての自分を刷新し、自分の未知の部分を探るSMテレフォンセックスをプレイするチャンスである。
サディストは自分のイメージを固定するべきではない。客体として現れたテレクラM奴隷のメス豚の声を起点にしてゼロから物事を考えたほうがいい。
SMテレフォンセックスにおいて、サディストという立場にたつ側の人間は、それが男性であれ女性であれ、結局のところは、マゾヒストたちのわがままな欲望に耳を傾け、マゾヒストたちの欲望を具現化させるために使役された媒介でしかない。
たとえば、女王様と呼ばれる女性のサディストの常套句として「どうしてほしいの？ほら、言ってごらんなさい」というような言葉があると思うが、あれは、サド側の人間にアイデアがないということなのだ。
いや、すべてのサディストが、というと語弊があるだろうから、あくまで「私」に限定するべきだろう。
私には、サディストとしての表現欲求やアイデアというものをまったく持っていない。だから、テレクラM奴隷のメス豚に欲望のお伺いをたてなければならない。
「どんなふうに責められたいか、どんなふうに調教されたいか、思いの丈を糞便や吐瀉物をぶちまけるように言ってみるがいい」という質問をテレクラM奴隷のメス豚に投げかけることなしには、私は、自分がSMテレクラのサディストとしてどのように振る舞ったらいいかまったくわからない。
だが、この質問を投げかけてテレクラM奴隷のメス豚から返答が返ってきたならば、話は別だ。
なるほど、私には思いもよらないが、そんなふうに責めてほしいのか、そんなふうに調教してほしいのか、という欲望を受け止めることができたならば、私は、テレクラM奴隷のメス豚が達したいと願い抱いている理想のヴィジョンが現実化するための助力を惜しまない。
テレクラSMを利用する変態であるテレクラM奴隷のメス豚女たちのイメージの豊穣さには驚かされるばかりである。どのように生きてくれば、このような欲望を抱くことになるのか、私には正直なところわからないのだが、このわからなさに触れ、その自分のなかにはないまるでわからない欲望を現実化させるプロセスにおいて、私はサディストという役割を引き受けることに興奮し、勃起する。
自分の想像力などたかが知れている。テレクラM奴隷のメス豚女というのは、私の想像力の埒外にすむおそろしい連中だ。私はテレクラM奴隷のメス豚女の言うことにただ諾々と従うことしかできない。
奴隷はどっちか？主人はどっちなのか？この答えはもはや明らかであるように思われる。表面的には主人然として振る舞う支配者であるはずの私は、テレクラM奴隷のメス豚女たちが欲望そのままに振る舞う奴隷としての態度を通して、彼女たちに奴隷化されている。
支配者であるということは、奴隷を必要とする。奴隷を必要とする以上、私は支配者であるために、奴隷の奴隷になっているのだ。支配するためには、支配されなければならないのだ。
テレクラM奴隷のメス豚女のなかに、自分が奴隷であるゆえに支配者であるという自覚を持たないものは多い。
彼女たちは、自分の異常性癖の素直な発露によって、自分がSMという関係が成立する場においては支配者の立場に立っているということにまるで気づいていないように感じられる。
そのような自覚は、テレクラM奴隷のメス豚女たちの冷静さを呼び起こすことにもなるだろうか？
自分が支配者であると知りながらマゾ的要求を繰り返してやまないテレクラM奴隷のメス豚女は、自分の要求によってしか動くことができないサディストというものに対する寛容さを隠しながら、彼女のM性を発揮することになるだろう。
自分が奴隷であるという自覚を持つ支配者であるサディストの私と、自分がサディストを支配する欲望を持っている奴隷であるという自覚があるテレクラM奴隷のメス豚女が出会った場合、私たちはこの文脈を理解した上でSMテレフォンセックスを行う。
自分ひとりでは何もできないサディストの自分にとって、サディストとしてどう振る舞えばいいかというきっかけを次から次へと与えてくれる自覚的テレクラM奴隷のメス豚女は、幼児における母のような役割を持っているのではないか。
私は自分の嗜虐精神を持て余している。その嗜虐精神をどのように発露したらいいかわからず、「だだ」をこねる寸前にあり、その攻撃性はいままさに暴発しようとしている。
そこに、母である自覚的テレクラM奴隷のメス豚女があらわれ、だだをこね、攻撃的な自分を抑えることができない無能サディストを、自身のマゾヒズムの欲望の発露と要求という特異なやり方でもって、あやしてみせるのだ。
SMテレフォンセックスをプレイしながら、サディストである私が、倒錯した母性に包まれながらバブみを発揮しがちなのは、大体こういう事情があるのである。